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産後の抜け毛ピークは出産してから4〜6ヶ月後、半年〜1年で改善される

産後の抜け毛は個人差があるものの、出産後2〜3ヶ月経った頃から見られるようになり、4〜6ヶ月頃にもっとも酷くなることが多いと言われています。

この時期になると、妊娠中に高まっていたエストロゲン（卵胞ホルモン）のレベルが急速に低下することで、通常よりも多くの髪が同時に抜けてしまいます。

それによって、顕著な脱毛が起こるのです。

逆に妊娠中は高いレベルのエストロゲンが生産されるため、髪だけでなく体毛が濃くなったと感じる女性も多いと言われています。

産後の抜け毛が酷くなる原因は？

授乳中はとくに、母乳を通して赤ちゃんにも栄養を分け与えているため、妊娠前よりも栄養不足になりやすいです。

また、睡眠不足や慣れない育児でのストレスは、ホルモンバランスにも影響を与えます。

妊娠〜出産を経て、体質が変化することも。今まで使っていたシャンプーなどのヘアケア製品が合わなくなって、頭皮環境の悪化につながることもあります。

【産後の抜け毛対策にすべきこと7つ】

産後の抜け毛を完全に避けて通ることは難しいです。

しかし、食事・睡眠・頭皮ケアなどできる限りの対策を取ることで、抜け毛の量が減ったり回復を早めたりするためのサポートができます。

① 『栄養バランスの良い食事』を心がける

赤ちゃんとの生活ではゆっくり食事をする時間が取れなかったり、早く体重や体型を戻したいがために食事を減らしたりする場合もあるでしょう。

しかし、栄養バランスに優れた食事は産後の抜け毛対策だけでなく、体力回復にも役立ちます。

以下のポイントを意識して、毎日の食事をとりましょう。

髪の成長に不可欠な『タンパク質』をしっかり摂る

髪はタンパク質で構成されているため、十分なタンパク質の摂取は髪の成長に不可欠です。

鶏肉・魚・大豆製品・卵・乳製品など、良質なタンパク質源を食事に取り入れましょう。

授乳中のママはとくに『鉄分』摂取が必須

鉄分が不足すると酸素運搬能力が低下し、疲れやすくなったり、集中力が低下したりするなどの鉄欠乏性貧血の症状が現れることも。

出産では多量の出血をするうえ、授乳によるエネルギー消費が大きいため、母体の回復と健康維持のためにも十分な栄養摂取を心がけましょう。

鉄分が豊富に含まれる代表的な食品は、レバー、赤身の肉、ほうれん草、小松菜、切り干し大根などです。

髪の健康に関わる『ビタミン』と『ミネラル』をバランスよく摂取

ビタミンA、B群（特にビオチン）、C、D、E、亜鉛などは髪の健康に良い影響を与えます。

野菜、果物、ナッツ、種子、全粒穀物、海藻などをバランス良く摂取して、これらの栄養素を補いましょう。

頭皮の健康に関わる『オメガ3脂肪酸』も忘れてはならない

オメガ3脂肪酸は頭皮の健康に良い影響を与えます。

サーモン、マグロ、鯖、亜麻仁油、チアシードなどを食事に取り入れましょう。

② 質の良い睡眠をとるために『寝具』を見直す

産後は、赤ちゃんのお世話で慢性的な睡眠不足になる人も多いでしょう。

まとまった睡眠時間は確保できなくても、体や季節に合った適切な寝具にすることで睡眠の質が上がり、疲労やストレスを軽減できます。

疲れているのに寝つきが悪い、疲れが取れた感じがしない…という場合は、マットレスの硬さや枕の高さ・素材、掛け布団の重さ・肌触りなど、寝具が自分の体に合っているか？を見直すきっかけにしてみましょう。

③『育毛剤』で育児のスキマ時間に頭皮ケア

育毛剤には、頭皮の血行を促進し毛根に栄養を届けやすくする成分や、抜け毛を予防して新しい毛の成長を助ける成分が含まれています。

産後はママ自身のケアがおろそかになりがちなので、お風呂上がりや就寝前などのスキマ時間で頭皮ケアをするのもおすすめです。

④ 『頭皮にやさしいシャンプー』を使用する

頭皮に優しい低刺激のシャンプーを選びましょう。ノンシリコンやアミノ酸系のシャンプーがおすすめです。

また、以下の成分もチェックしておいてください。

• 頭皮の乾燥を防ぐ保湿成分：ヒアルロン酸やセラミドなど
• 毛髪の成長をサポートする成分：ビオチン（ビタミンB7）、ニコチン酸アミド（ビタミンB3）など
• 頭皮の炎症やフケを抑える抗炎症・抗菌成分：ティーツリーオイル、グリチルリチン酸2Kなど

適度な清浄力で頭皮の汚れや余分な皮脂を落としながら、必要な皮脂を残すバランスの良いシャンプーであるかもポイントです。

⑤ 産後のママに不足しがちな栄養素は『サプリメント』で補う

出産時の出血や授乳によって鉄分不足になりやすく、貧血に悩まされるママも多いでしょう。

しかし、産後は赤ちゃんのお世話に追われて、ママ自身の食事や健康面のケアが後回しになりやすい時期でもあります。

栄養不足や栄養が偏った食事は頭皮環境の悪化にもつながるので、不足しがちな栄養素をサプリメントで補う方法もおすすめです。

⑥ 頭皮マッサージで頭皮に直接働きかける

抜け毛対策には、頭皮の血行促進が大切です。自宅でできる頭皮マッサージの基本をご紹介します。

⑦ 『頭皮や髪に負担をかけないヘアスタイル』にする

ヘアスタイルを変えることで、抜け毛による髪のボリュームや分け目が気になりづらくなります。

赤ちゃんのお世話のしやすさも考慮して、ヘアチェンジするのもおすすめです。

ショート・ミディアム・ロングそれぞれの特徴を理解して、頭皮や髪に負担をかけずに毎日を過ごせるヘアスタイルにしてくださいね。

分け目が目立ちにくくセットも簡単な『ショートヘア』

ショートヘアは分け目が目立ちにくく、ボリュームも出しやすいのがポイント。

ヘアセットが簡単で髪を乾かすのも短時間で済むため、ワンオペママにもおすすめです。

アレンジの幅が広く扱いやすい『ミディアムヘア』

ミディアムヘアは必要に応じて髪を結んだり下ろしたり、ハーフアップにしたり幅広いヘアアレンジを楽しめます。

女性らしさがありながらもロングヘアに比べて手入れが簡単なので、扱いやすさも◎。

サッと髪をまとめられて寝癖も気になりにくい『ロングヘア』

ロングヘアは家事や育児をする際、サッと髪をまとめやすいのがポイント。お団子や編み込みなど、髪をいじるのが好きなママにとってはもっともアレンジを楽しめるヘアスタイルです。

ただし、髪をキツく結びすぎると抜け毛の原因にもつながるので、アレンジ方法には工夫が必要です。

こんな症状が出たら病院を受診しよう

産後の抜け毛は多くの場合、ホルモンバランスの変化によって引き起こされることが多く一時的なものです。しかし、以下のような症状が見られる場合は医療機関を受診しましょう。

抜け毛が極端に多い

一日に抜ける髪の本数が通常100本〜150本程度とされていますが、それを大幅に超える抜け毛が続く場合は注意が必要です。

頭皮に異常を感じる

発疹、赤み、炎症、かゆみなど、頭皮に異常がある場合には、皮膚病や他の健康問題が原因の可能性があります。

全体的な脱毛だけでなく、部分的な脱毛が目立つ

特定の部位だけに脱毛が集中している場合、円形脱毛症などの病気が原因である可能性があります。

産後の抜け毛は多くのママが通る道！悩みすぎないようにしよう。

産後は半数近いママが抜け毛に悩まされています。ただでさえ家事・育児で忙しい毎日を過ごす中で抜け毛にも悩まされるのは、大きなストレスにも繋がります。

気にしないことは難しいですが、赤ちゃんとの生活に慣れて気持ちに余裕ができれば、少しずつ抜け毛も改善していきます。

ママ自身のカラダとココロの健康のためにも、ぜひ【抜け毛対策にすべきこと】を取り入れてみてくださいね。